ネットワークトラフィック計測ツールの入出力について
私の周りでネットワークトラフィック計測ツールといえば、MRTG、CactiやMuninが人気だが、いつも何となく見ていた入力と出力の通信方向ってどっち向きなのか、このあたりが曖昧だったので、整理してみた。
まずは、用語から。
インバウンド通信(下り)
インターネット(回線)から端末への通信。
・動画を見るときや重いファイルを「ダウンロード」するときにはこの帯域が重要。
5Mbpsもあれば普通のネットライフは快適らしい。
アウトバウンド通信(上り)
端末からインターネット(回線)への通信。
・Webサーバからリクエストに対してコンテンツを返す場合はこの帯域が重要。
対向の端末へ重いファイルを「アップロード」するときなど。
※通常のADSLは上りは遅く、下りは早く設定されていて、コンテンツを提供するのではなく、見るのに最適化されている。
プロバイダーNの例)
プラン1 最高速度: 下り最大50Mbps 上り最大3Mbps
プラン2 最高速度: 下り最大12Mbps 上り最大1Mbps
まず基本として大切なのが、どの機器のどの部分を計測しているか。
(恐らく)一番多い計測点はルータやスイッチのダウンリンクポートではないだろうか。
スイッチのダウンリンクを計測点と考えると、ダウンリンクにデータが入ってくるということは、端末からデータが来るという視点なので入力。ゆえにアウトバウンド(上り)の通信は計測ツールから見た『入力』となる。一方、ダウンリンクからデータを出すということは、端末へデータを出す出力。ということでインバウンド(下り)の通信は計測ツールから見た『出力』となる。
色々回りくどく説明してきたが、結論としては、
インバウンド通信(下り) :出力
アウトバウンド通信(上り):入力
これさえ覚えておけば、もうモヤモヤすることもなくなるかなぁと。
※認識違いがあれば、随時書き直します。